デスクワーク中心で仕事している人!
姿勢が悪いと体に何が起こるのでしょう?
筋肉と骨格のバランスが悪くなるな、という実感はありますが、具体的にどんな現象がカラダに起こっているのでしょうか。

姿勢が悪いと、筋肉と骨格のバランスが悪くなり、さまざまな悪影響が生じます。
「姿勢の乱れによって引き起こされる筋肉・骨格への影響」
骨格の配列が崩れます。
人の骨格は、重力にあらがいながら最小限のエネルギーで直立を維持できるように設計されています。二足歩行動物ですから。
理想的な姿勢では、耳・肩・股関節・膝・くるぶしが一直線上に並ぶハズです。
このような配列が崩れると、関節にかかる荷重が偏ってしまい、特定の部位に過度なストレスが集中してしまいます。
例えば、頭部が前方に突き出た状態では、首にかかる負荷がかなり増加します。
頭の重さは成人で約5〜6kgです。頭が15度前に傾くだけで首への負荷は約12kgに、30度では約18kgにまで増大するといわれています。
首椎(頸椎)はこの継続的な過負荷によって変形しやすくなり、頸椎症や椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
「筋肉の不均衡」
悪い姿勢が定着すると、ある筋肉は過剰に緊張し、その拮抗筋は弱化するという「筋肉の不均衡」が生じます。
姿勢をさらに悪化させる悪循環を招きます。
代表的な例を挙げます。
デスクワークなど前かがみの姿勢が続くと、胸筋(大胸筋・小胸筋)と後頸部の筋肉が緊張する一方で、肩甲骨を安定させる菱形筋や前鋸筋、頸部の深層屈筋群が弱化します。
その結果、肩が内側に巻き込まれた「巻き肩」、首が前に出た「スマホ首」が固定化されます。
同様に骨盤まわりでは、腸腰筋や大腿直筋が短縮し、反対に腹筋群や大臀筋が弱化します。
骨盤が前傾(前に傾く)します。これが慢性的な腰痛の大きな原因のひとつです。
「脊柱への影響」
脊柱(背骨)は本来、自然なS字カーブを描いています。
このカーブが衝撃を吸収し、脳や内臓を守ります。
悪い姿勢が続くと、このS字カーブが変形します。
配列の崩れによって一部に圧力が集中すると、椎間板が変形・突出し、神経を圧迫します。
坐骨神経痛や手のしびれといった神経症状につながります。
「筋膜による連鎖反応」
筋肉は「筋膜」と呼ばれる結合組織に包まれており、体全体でひとつながりのネットワークを形成しています。
そのため、とある部位の姿勢の乱れが遠く離れた部位にも影響を与えます。
例えば、足底のアーチが崩れると膝・骨盤・腰椎・頸椎へと連鎖的に問題が伝播することがあります。
筋肉と骨格のバランスを取り戻すには、弱化した筋肉の強化と、短縮した筋肉のストレッチとを組み合わせたエクササイズが有効です。
姿勢の乱れは生活習慣的に、気づかないうちに徐々に生じます。
毎日の悪習慣の積み重ねが、筋骨格に対して、静かにしかし確実にダメージを与えます。
デスクワークを仕事にしている人!
なんだか体調がおかしいな、と感じたら薬よりも姿勢に気を使った方が、早く治るかもしれませんよ。




